篠原久仁子 オフィシャルブログ                     野菜ジャーナリストのベジフルライフ

世界初の野菜ジャーナリストが 旬な野菜果物のこと、 生産者の想い、野菜果物にまつわる物語など、 ふとしあわせな気分になれる情報をお届けします。

2013年01月

野菜がつなぐ飲食店と生産者〜「オイシックス」の場合〜

イートウォーク」渡邉明氏、「エー・ピーカンパニー」里見順子氏、 
「オイシックス」古府裕雅氏が登壇してのパネルディスカッション。
最後は「オイシックス」取締役古府氏からのプレゼンで印象に残ったことをシェアします。

有機野菜などの食材宅配ほか、実店舗もあるオイシックス。
会員向け、非会員向けだけでなく、買い物動向にもあわせてさまざまなトップページの
パターンがあり、約60パターンくらいあるとか。

マッシュルン大変興味深かったのは、ヒット事例のお話。

マッシュルームの軸「マッシュルン」が紹介されました。
消費者は、マッシュルームの笠を求めている、との考えから、
生産現場で、ひと手間かけてカットされ、
当たり前のように捨てられてきた部分。

それをかわいらしい名前で商品化したことで月間3万パックの大ヒット食材となったのだそう。
生産者にとっては新たな利益に、消費者にとっては新たな美味しさの発見で
共感が生まれた結果。

さらに、欠かせないポイントがクリアされていたことがヒットの核なのだそう。
それは、ユーザーズベネフィット、つまりお客様にとっての価値がをあったから。
「マッシュルン」は届いたあと、包丁を使わずにそのまま使えるので、
料理をする側のひと手間を省いてくれるんですね。

私も取材していると、もったいないなぁと感じる食材の可能性をよく体感します。
手間だったり、物流のことだったりでなかなか日の目を見ないものが多いのですが、
これは、その歯がゆい思いをしっかりヒットにつなげた事例でした。

ストーリーを伝えるだけではヒットしない、
「かわいそう消費」は2回目につながらない、ユーザーのベネフィットが大切。
なるほどなお話でした。

パネルディスカッション後半では、会場の質問にざっくばらんに答える時間も。
そこで一番盛り上がっていたのは、物流コストについて。
規模が大きな3社は、うまくカバーできているのかな?と思っていましたが意外にも否。
店舗が増えても、素材が欲しい時間は同じなので、自社物流をもっても抜本的な解決には
ならず、思考錯誤の日々だそう。

ちなみに、オイシックスさんは九州に物流センターを作ったそうで、
地域に集荷スポットを作ることで改善できるよう取り組み中。
「そのスポットを共有させて」、と2者に迫られるシーンもありましたが、
志を共にする何社かで共有して壁を乗り切る、というのは確かにありですね。

200人近い参加者の大半は飲食関係者だったようで、
これからますます生産者と共に歩む、野菜なレストランが増えそうな予感をいただいた1日でした。 完。


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野菜がつなぐ飲食店と生産者〜「エーピーカンパニー」の場合〜

第2部は、渡邉代表に加え、「エー・ピーカンパニー」取締役商品開発本部長里見順子氏、 
「オイシックス」取締役古府裕雅氏が登壇してのパネルディスカッション。

昨年、宮崎食材ツアーで一緒だったことがきっかけで仲良しという3人のクロストーク、
面白かったぁ。

まずは昨年、上場したことでも話題、
自社農場で、みやざき地頭鶏を育成するなど生産・販売一体型の事業で
「塚田農場」などを展開する「エーピーカンパニー」の取り組みプレゼンから。

産地直結の取り組みはドリンクからだったそうで、
宮崎が誇る香酸柑橘「へべす」のドリンクが紹介されました。

食味に加え、歩留まり90%という優秀さも兼ね備えた「へべす」のご当地感をしっかり出しつつ、
都会らしさもミックスした提案が人気で、8月〜10月中旬の期間中、1ヶ月に6000杯も出るヒットぶり!
これは間違いなく美味しい!飲みたいっ!(笑)

ほかに「日南レモンサワー」や「ミツバチみかん」ドリンク類も人気で、
こうした、ご当地感あふれるドリンクの売上は、利益の6割を占めるそうですよ。

使いたい食材の生産者と出逢ったら、お店に招き、
「こう使いたい!」と料理を提案しながら説得するのがエーピーカンパニー流。
他のお二人も、里見さんが畑で出逢ったその場で交渉を始めるスピード感にも驚いたそう。

約2000人いるスタッフをみな畑に連れて行くわけにはいかないので
映像資料で生産者さんの声を伝えたり、詳細な資料を配布して、徹底的に落とし込む。

塚田農場のメニューとスタッフ用シートちなみに写真の左側が、スタッフ用資料、右側がお客様用メニュー。

お客様への情報もすごく多いが、
全て読んでもらうことは期待しておらず、現場の情報がある、
という雰囲気が伝わることに重きをおいているのだそう。

とにかく、お話くださった里見さんのパワーがすごい、
彼女と組んだら楽しそう!と感じさせる雰囲気も強みなのだと感じました。


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野菜がつなぐ飲食店と生産者〜「イートウォーク」の場合〜

「野菜がつなぐ飲食店と生産者」と銘打たれたセミナーに参加してきました。

日々の出逢いを通して想うのは、つながりたい飲食店、つながりたい生産者は多いのに
まだ出会えていなかったり、成立しないケースが結構あるなぁ・・・と。

ということで、野菜を通して、うまくつながっている事例を吸収してきましたので、
印象に残ったことをシェアしますね。

まず第1部の基調講演は、「AWkitchen」「やさい家めい」などの繁盛店を
次々に展開している株式会社イートウォークの渡邉明代表取締役の基調講演でした。

今や23店舗、契約している農家さんは50件以上。
「いい農家さんは、いい農家さんを知っていて、
人と人とのつながりでどんどん増えている」のだそう。

同社の強みは、生産者さんとのつながりを「スタッフ一同」で実践していること。
「畑の日」という決め事があり、月に一度は畑に行くように徹底している。

ポイントは「スタッフ一同」という点。
マネージャークラスやシェフが行く、ということはあるかもしれませんが、
アルバイトまで含めて、全員ということです。
(路面店においては、「畑の日」を理由にお店を閉める日もあるし、
休めない店では、スタッフが交代で「畑の日」をとる。)

そうすることで皆が、お客様に畑に行ったときの感動を伝えることができるから。

渡邉代表曰く「野菜の説明はセールストークではない。」
「これを収穫したとき、○○でびっくりしたんです!」などとスタッフそれぞれが感動を伝え、
お料理とあわせて感動を倍増させる、それこそがイートウォークの肝なのだそうです。
ポップやメニューに書くだけでなくLIVEで伝えることに重きを置いているんです。

これは生産者さんを通して知ったことですが、
スタッフの方は、どんな料理を作ったかであったり
お客様の反応も、しっかりフィードバックしています。
それは義務感ではなく、通うことで、心のつながりがあるからできることなのでしょうね。

また、「お客様に感動していただけるために」という店舗ISMのもと、
毎月のメニュー替えも欠かさず、その全てを渡邉代表が試食し、OKが出たもののみ
お客様に提供することを今も徹底しているそうです。

店舗数が増えても、肝の部分を丁寧に続けていることで、
海の外にまで勢いが広がっているのだと感じました。

第2部「オイシックス」「APカンパニー」とのパネルディスカッション編につづく。


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世界農業遺産の大地 〜野菜ジャーナリストの野菜たび 七尾編1〜

曲の景色今年2回目の講師出張先は、石川県七尾市。
能登半島の付け根に位置し、和倉温泉を有する街です。

東京が大雪に見舞われた翌日、能登空港へ向かいました。
雪雲は北へ向かっていて、飛行機は2時間遅れ。
羽田空港ライフを楽しんでからの出発となりました。

雪が舞う能登空港から、ふるさとタクシーで一路、目的地の七尾市へ。

七尾のおだやかなる海@曇りほどなくして、海が見えてくるのですが、
ここでイメージと異なるギャップに目をしばしば。
車窓に広がるのは、吹雪なのに驚くほど穏やかな海の顔。
イメージしていた日本海の荒波とは全く異なる
湖のような穏やかさでした。

私の知らない北陸との出逢いに、ますます心を弾ませ、
約束の場所、能登島の中心地で、この旅のガイドを待ちました。

平成23年、日本で初めて世界農業遺産に認定されたことでも注目されている「能登の里山里海」。
その一部である七尾市の能登島は、数十年前に橋がかかるまでは離島で
日本の秘境と言われた場所なのだとか。

20の在所のうち19が海に接していおり、島の東に田んぼ、西に畑が集中。
海が穏やかだった理由は、七尾の海は湾だからなのでした。
海のギリギリまで畑や田んぼが点在しているのが、とても印象的でした。

志野くんファミリー@能登島出張中、七尾の魅力を全力で案内してくださったのは  
地域おこし協力隊として昨年秋に移住したアースワーマー志野くん。

食べる人の日々の暮らしに溶け込む「マイ農家」になることを心がけ、
農家にどんどん人を呼び込むことで有名な「あいよ農場」(千葉県)の

「笑うセールスマン」として活躍した志野くんが
新たな挑戦の地として、農業で地域を盛り上げるべく選んだのが、七尾市能登島なのです。

彼が移住して、ずっと来たいと思っていたら、お仕事のご依頼をいただき、
しかも交通事情の都合で、1講義のために2泊3日の工程。
志野くん、ご紹介いただいた皆さまに支えていただき、かけがえのない出張になりました。

温泉街から昔ながらの商店街、そして、能登島など、
さまざまな顔をもち、個性豊かな人材あふれる七尾。
人と人のつながり、思い合いが美しい七尾での美味しい時間を連載でお届けします。


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新聞見出しに野菜ジャーナリスト(笑)「寒天プロジェクト」

今週は、信州・茅野に帰ってきています。
改めてご報告いたしますが、昨年12月に完成した古民家の暮らしを整えています。

地元の宝である天然(オーガニック)寒天の魅力を再発見し、
需要拡大すべく発足した「寒天プロジェクト」。

私は、オーガニック寒天ファンのひとりとして、情報発信面でご協力できればと
プロジェクトに関わらせていただいています。

天然(オーガニック)寒天=棒寒天=角寒天については、こちらの記事をご覧ください。
 

今回は、寒天をより身近に美味しく食べられるようにと
寒天創作料理「かんてん茶房きれい」の両角シェフが管理栄養士の助言を受けて新レシピを考案。

今後は、地元高齢者施設の食事に一定期間導入し、機能性を確認した後、
レトルト化して全国への販売を計画中で、その試食会が21日にありました。

肉料理3品、魚料理3品、卵料理3品をいただいたのですが、
寒天は、七変化する食材なので、寒天ばかり食べたという感覚がなく、
毎日の食事に取り入れても続けられそう、と改めて寒天の美味しい魅力に気づいたのでした。

23あまりにお料理が美味しくて楽しかったので、感動を語っていたら、
地元紙「長野日報」の記事で、見出しになってしまっていました(笑)

上の家のおじちゃんが、
「また新聞に出てるよー」と教えてくれて、気づいたのですが。

寒天は、食品の中でもトップクラスの食物繊維含有量を誇ります。
栄養素の中でもいちばん不足してしまうのが食物繊維だということで、
日々の暮らしに寒天を取り入れることは理にかなっています。


せっかく取り入れるなら、諏訪の気候が育てた天然(オーガニック)の寒天で
身体の健康を維持するってステキなことだと思うのです。

今年は、お仲間にどんどん信州に遊びに来てもらおうと企んでいるので、
その時に是非、諏訪地方にしかない天然(オーガニック)寒天のよさも
知っていただけたらと思います。


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