篠原久仁子 オフィシャルブログ                     野菜ジャーナリストのベジフルライフ

世界初の野菜ジャーナリストが 旬な野菜果物のこと、 生産者の想い、野菜果物にまつわる物語など、 ふとしあわせな気分になれる情報をお届けします。

伝統野菜

野菜の学校「能登野菜〜世界農業遺産(GIAHS)と能登の野菜〜」

数年前から野菜の勉強をさせていただいている「野菜の学校」。
ここ数年は、「日本の伝統野菜・地方野菜」がテーマで、毎月、ひとつの地域を取り上げ、
ゲスト講師の講義、調理栄養についてのレクチャー、市場動向、テーマ野菜にまつわる食べ比べを行います。
私が伝統野菜への知識を深めるきっかけをくださった場でもあります。
(野菜のプロたちも多数出席されるので、本当に勉強になります)

昨年はほとんど出席できなかったのですが、2014年最初のテーマは「能登野菜」!
ちょうど昨年の今ごろ、仕事で呼んでいただいた思い入れのある地域なので、(その時の記事は こちら
ご縁を感じて久々に参加させていただきました。
野菜の学校・能登

講義をしてくださったのは、新聞記者やTVプロデューサーを経て、現在
金沢大学地域連携推進センター特任教授として、
「能登半島の里山里海から持続可能な未来を創ろう」をテーマに活動されている宇野文夫氏。
能登の郷土料理のレシピを収集してデータベース化するなど
地域の食文化発掘にも関わっていらっしゃいます。

興味深かったお話をいくつか。
★能登と加賀の野菜の特徴は、魚とのコラボレーション
能登であがった寒ブリと、青カブラからなる「かぶらずし」、「ぶりだいこん」のように、
地元の野菜と魚がおりなす味覚が多い。
それは、漁港と畑が近い地形が大きく影響しているのだと説明くださりました。

★まつたけ食べ放題の豊かすぎる学食
金沢大学・能登学舎は廃校を利活用した拠点で、地域のNPOが運営する学食がある。その名は
「この辺りで採れる物」を意味する方言「へんざいもん」。
まさに辺りでは、まつたけがたくさん採れるそうで、秋にはまつたけご飯が食べ放題なのだそう!

★なぜ「能登はやさしや土までも」なのか?
2009年にユネスコ無形文化遺産に登録された農耕儀礼「あえのこと」(=ごちそうでもてなす祭り)が能登の人々の「もてなしの心」の原点。田の神さまをお迎えする、この農耕儀礼の精神が、よく能登を表現する言葉として用いられる「能登はやさしや土までも」につながっていると。

でも、なぜ特筆するほどのもてなしが受け継がれているのか、気になっていました。
その理由がわかったのが、講義を受けてのいちばんの収穫でした。
「田の神さま」は稲穂で目をついてしまったがために目が不自由だとされているそうで、
それゆえに、料理をひとつひとつ声に出して説明したり、温かなもてなしをしてきたのだそう。
なるほどー、と私の中で、ストンとおちました。

2011年には日本で初めて世界農業遺産にも認定された能登の深さに触れることができた時間でした。
食べ比べでも 大きな発見があったので、それはまた次の記事で。

【おまけ】
新年最初の会ということで、お着物でいらっしゃった方の帯が粋すぎて話題に。
帯
江戸時代に活躍した伊藤若冲の「菜蟲譜」を模写してもらったのだそうです。


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山梨の伝統野菜「大塚にんじん」収穫祭 前編

12月14日
山梨県市川三郷町大塚地区で開催された「2013のっぷい大塚にんじん収穫祭」に参加してきました。

数年前、「大塚にんじん」復活に力をいれていらっしゃるジュニア野菜ソムリエの芦沢さんと出逢ったことを
きっかけで知って以来、念願叶っての訪問でした。
(偶然、前夜に甲府市内でお仕事をいただいていたので、まさに呼ばれた感じでした。)

「大塚にんじん」は、市川三郷町大塚地区の「のっぷい」と呼ばれる、八ヶ岳の火山灰が堆積した
きめ細かい、やわらかな土で育てられてきた大長にんじん。
長いものでは、1mにもなります。

品評会
これは品評会に出された選ばれし「大塚にんじん」たち。
まさに「ミス大塚にんじん」。すらりと美しい出で立ちです。

この日は全国的に天気が荒れていたようですが、雲一つない抜けるような青空。
会場となった「みたまの湯」は見晴らしのよさで有名な場所で、甲府盆地が一望できました。
眺め
空が近くて広かったー!

会場には軽トラ市がずらり。(向かい合うように写真の右側にもひろがっていました。)
もちろん、全ての荷台で「大塚にんじん」を販売しているわけで、すごい迫力でした。
軽トラ市

さてさて、まずは腹ごしらえ。
整理券をもっている人のみいただける無料頒布の「にんじんめし」と味噌汁をいただきました。
ごはん
生でいただくと、ニンジンの葉を思わせるほど濃厚なセリ科の薫り、ポリポリと爽快な食感が印象的なのですが
加熱された「大塚にんじん」は、甘みが一気に凝縮され、何より、まぶしいほどの色鮮やかさ!

こちらは整理券をゲットできなかった「大塚にんじんのうまーい丼」
うまーい丼
あまりの美しさに、お願いして写真だけ撮らせていただきました。
これはもう芸術の域でしょう!

芦沢さんも関わっていらっしゃるプロジェクトで開発され、お披露目されていたゼリー。
ゼリー
特徴が伝わりやすいシールがキュートでいいですね。

つづく後編では、収穫体験の模様をレポートします!


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「なつはな畑」の夏野菜ギフト

「なつはな畑」の夏野菜ギフト仕事の都合で あまり信州に帰れていない私に、
母が「なつはな畑」の恵を送ってくれました。

箱詰達人の母、まるでギフトBOXのような美しさ☆
(言うまでもなく、ギフト発送は行なっておりません(笑))

今年初めて育てている信州伝統野菜の小布施丸茄子、ひしの南蛮
そして、我が家の定番ささげ、ピーマン、ズッキーニ、
甘長唐辛子、モロヘイヤなどです。

ぼたごしょう
特にお気に入りの「ひしの南蛮」 →

見た目はかわいい、ころんとした小型ピーマンのよう。

(大きめだったので「ぼたごしょう」と
 勘違いしていましたが、確か植えたのは「ひしの南蛮」でした。)


ジャガイモ堀りは お盆に帰ったときのお楽しみ。
数日前、ジャガイモの周りの土がえぐられるほどの豪雨がいじめたようですが、
土をかぶせて応急処置してもらいました。
がんばって待っていてね。


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オレンジ色のシークヮーサー

沖縄のカンキツ「シークヮーサー」と言えば 緑色の薫り高い すっぱいイメージ

でも実は おなじみの青切り、加工用、完熟青果用と 3つの段階で私たちを楽しませてくれる
珍しいカンキツ
で、沖縄では 完熟も昔から食べられているそうです

シークヮーサー@パンフレット
先日の勉強会でいただいた資料
「沖縄の農産物」というパンフレットにも
オレンジ色のシークヮーサーが載っていたのが 
とても印象的でした


完熟シークヮーサーシークヮーサーは 温州ミカンの親戚だけあって、
見た目も小ぶりの温州みかん。

香りは そのまま 爽やかな酸味を感じさせます
でも お味は あまーい。
味と香りのギャップが 爽やかさをアップしてくれます

種がない品種もありますが、大方の品種は 種が多め。

でもね、これには ちょっと しあわせにな気分になれるお話が

甘い完熟シークヮーサー種のない温州ミカンが主流になったのは 
実は 明治時代から
のこと。
それまでは 紀州ミカンが広く栽培されていたのだそうです。

甘くて食べやすい温州みかんが広がらなかった理由は 
「種なし」だから

この響きで もうお気づきですね

子供ができなくなり子孫が途絶える、など
縁起が悪いと武士の世では思われていたから
なんだそう。

種ありのカンキツは 「縁起がいい!」と思って 感謝していただきましょ


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青森の在来野菜 毛豆と大鰐温泉もやし

風土が育む大地のめぐみ 野菜果物
青森県で受け継がれてきた貴重な在来野菜の中から毛豆と大鰐温泉もやしにふれてきました

★毛豆は 名前のとおり、茶色の毛がボーボーの鞘におわれた豆です。
田植えが終わった時期に 植えられるため、収穫時期はちょうど今頃9月中旬以降
寒暖の差がある この時期なので 甘みがのってくるという点がうれしい。

でも、ビアガーデンの時期からは外れてしまう=需要が下がるため、自家消費が主で市場には 
ほとんど出回らないレアな在来野菜なのだそう。毛豆

ありがたく 試食。
7月の気候不順が味に響いてしまっているとのことでしたが、
大粒なので食べ応えがあるし、十分に味が濃く、
香ばしささえ感じました。


大鰐温泉もやしは 400年以上の歴史ある津軽の伝統野菜
冬季(11月以降)にだけ栽培されており、貴重な栄養源として大切にされてきました。
土耕栽培で、水道水を使用せずに温泉水だけで作っているのが特徴ですが、
細かいことは 今も 口外しない空気なのだそう

大鰐温泉もやし(豆)大鰐温泉もやし(そば)
大鰐温泉もやし食べ比べ今回は 豆もやしそばもやしを食べ比べてみました

そばもやしは 細めで クセがないので、サラダ向き。
加熱調理すると、やわらかく まるで春雨のような食感

豆もやしは パリッとみずみずしく、気のせいかもしれませんが、
水分に温泉の香りを感じました
土の香りが強めだから加熱向きと勧められましたが、
生で独特の風味を楽しむ贅沢もいいなと思いました。
じっくり蒸したら より引立つのかな?!


驚いたのは 絶滅危惧とさえされている「大鰐温泉もやし」のおかれている現状

生産者の方が 大切に大切に種と生産手法を守り抜いてきたからこそ 
プレミア化に成功している反面、
門外不出だったために継承者が少なく、生産者の高齢化も進み、
生産数をあげられないのだそう
です

メリットとデメリットは なんと表裏一体なことか・・・
それは 農業をめぐる様々な状況にあてはまることのように思えました


講師の柳沢泉さん、ご一緒させていただいた皆様 有意義な時間をありがとうございました。
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伝統野菜・全国名物マップ―からだにおいしい野菜の便利帳
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